ESG投資の広がり

ESGについてご存知でしょうか?

Environmental(環境)、Social(社会)、Governance(企業統治)の3つの頭文字をとったものです。

これら3つの分野への適切な対応が会社の長期的成長の原動力となるため、ESGは最終的な持続可能な社会の形成に役立つことを示した投資基準の1つとなっています。


そこで本日はESG投資について見ていきます。



ESG投資の歴史

社会的責任投資の始まりは1920年代にアメリカで始まったと言われています。

当時は宗教の倫理的動機がきっかけでした。


1990年代に入って環境経営が急速に普及することで、ESG要因への注目が広がります。


更に2006年に国連がESGに配慮して投資するように機関投資家に求めたことが大きなきっかけになります。

その後、ヨーロッパを中心に広がりを見せています。

ヨーロッパでは既にESG評価を加味した資産運用が半数を占めていると言われています。



日本で話題になったきっかけ

この夏に年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が日本株の3つのESG指数を選定して投資を始めたことでESG投資への注目が高まっています。


ESG指数とはESG投資のための株価指数を指します。

GPIFによって選ばれたのは、MSCIジャパンESGセレクト・リーダーズ指数、FTSEブロッサムジャパン指数、MSCI日本株女性活躍指数です。

この3つの指数に連動するETFが9月下旬に上場したため、これらの指数へは我々も投資できます。


またこの他にもESGに注目して銘柄を選ぶ投資信託もあるので、こちらに投資する判断もできます。



NISAとESG

つみたてNISAが始まることによって若年層による投資への興味が大きくなってきています。

つみたてNISAは投資期間が長いため、長期的に安全な投資先であるESG銘柄は注目されていくでしょう。



ますます注目されるESG

ランキング大好きの東洋経済によるESG企業ランキングが発表されています。


これを見るとやはり大企業が名を連ねています。

リスク面の低減によって将来への安全を重視した指数であるため、高成長銘柄などはランクインしにくいようです。


これから各国の環境規制が進む中、企業の環境への取り組みは業績においても重要になってきます。

その中で、ESG指数は企業の株価において大きな要素となっていくでしょう。

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