ネスカフェの店舗型ビジネス登場

先日阪急電車に乗ったときに駅ナカにネスカフェの店舗があって驚きました。

調べてみると「ネスカフェ スタンド」という本場イタリアの立ったままエスプレッソを楽しむ「バール」をモチーフにした店舗でした。

しかも1杯100円!これはお得です。

既に阪急電車の19店舗も展開されているようです。


そこで本日はネスレのコーヒー事業について見ていきたいと思います。


<ネスカフェとは>

まずネスカフェはネスレが世界的に製造して販売しているコーヒー製品の商標です。

ネスレ日本によるネスカフェ商品ではネスカフェゴールドブレンドが有名です。



<ネスカフェ ゴールドブレンド バリスタ>

日本の少子化・高齢化による人口減少、家族の構成人数の減少、デフレなど日本情勢の変化によってコーヒー文化にも影響を与えてきました。

一人でも気軽に淹れられるものが求められているのではないか、そんな考えから発売されたのが「ネスカフェ ゴールドブレンド バリスタ」です。

専用カートリッジで一杯ずつ美味しいコーヒーが淹れられるマシンとなっています。

実はいまは世界中で販売されているそうです。



<ネスカフェアンバサダー>

いまやテレビCMなどですっかりおなじみネスカフェアンバサダー、しかしこの仕組みを知っている方は意外と少ないのではないでしょうか?


・ネット上でネスカフェアンバサダーとして登録

・コーヒーマシンが届く(無料)

・定期的にカートリッジを購入


これはジレットの替刃で設けるモデルに似ていますね。



<ネスカフェアンバサダー誕生秘話>

ネスカフェアンバサダー登場以前、家庭以外でのネスレ日本のコーヒーシェアはわずか3%だったそうです。

このとき台頭していたのがコンビニコーヒーでした。

コンビニコーヒーは自動販売機を設置していない小さなオフィスで働くヒト達に購入されていたそうです。


「ネスカフェ ゴールドブレンド バリスタを使えば1杯30円程度でコーヒーを提供できるのに」


ネスカフェアンバサダーは、日本にある600万もの事業所を大きなビジネスチャンスを掴むために生まれたアイデアです。



<ネスカフェアンバサダーを支える世話役>

オフィスグリコのように事業所にスタッフが巡回して補充する仕組みを取ってしまうと人件費がかさんでしまいます。


そこでネスレ日本がとったのは、従業員の1人に世話役を務めてもらうことです。

コーヒーの購入やメンテナンスを行う人を「アンバサダー」と呼ぶようにしました。


アンバサダーの顧客ロイヤルティを維持し続けるのは、仕組み自体で心理的報酬を提供できる点にあります。

彼らはアンバサダーを務めることで承認欲求が満たされるのです。


この仕組みと「アンバサダー」という絶妙な言葉遣いによってロイヤルティを高くキープすることに成功しました。

いままで約30万人ものアンバサダーが誕生しています。



<アンバサダーの進化>

いまではアンバサダーのコミュニティが生まれています。

あらゆるオフ会が自発的に生まれているのです。

ネスレ日本のCSR活動にも多くの申し出があるようです。



<ネスレ日本のこれから>

ネスレ日本は受験期のキットカット、ネスカフェアンバサダーなどヒット商品を生み出してきました。


社長の高岡氏はこう語ります。

「一流のリーダーになるために必要なのは、勝ち方を知っているということです」


現在、長寿国である日本で健康に長生きができるための「ネスレウェルネスアンバサダー」を開始しました。

これからネスレ日本がどう勝っていくか、見届けたいと思います。

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