クックパッドが料理動画事業に本格参入することがわかりました。
第一弾として「cookpad storeTV」を12月1日より展開します。
これはスーパーマーケットや流通企業と連携した動画サービスで、実店舗の生鮮売り場にサイネージ端末を設置、そこで販売計画と連動した料理動画を配信するという仕組みになっています。
8月に会員数を減らしたcookpad、kurashriruやDELISH KITCHENの台頭もあり、激戦市場について少し見ていきたいと思います。
▼ユーザー数
まずはアクティブユーザー数についてです。
こちらはクックパッドが圧倒的に多いようです。
(ネット行動分析サービスを提供するVALUESを参考にしています)
しかしユーザー数の推移を見ると今年の春からクラシルとDELISH KITCHENがぐんぐん伸ばしています。
ちなみにkurashiruを運営するdelyは3月末に30億円の資金調達、4月から木村文乃さんを起用したCMを配信し始めています。
これがユーザー数を増やした大きな要因でしょう。
やはりスマホ×動画が浸透してきたことも大きいと考えられますね。
▼次なる一手
①kurashiru
kurashiruは広告配信プラットフォーム事業を始めました。
もともとはタイアップ広告が主な収益源となっていましたが、新たな収益の柱を建てようとしています。
グノシーも自社でプラットフォームを運営していますが、それに似た形になっていくかもしれませんね。
②DELISH KITCHEN
このサービスはもともと分散型メディアとしてスタートしています。
DELISH KITCHENはすべてのコンテンツが無料な点がユーザー数を伸ばしている要因でしょう。
収益源はタイアップに今後も力を入れていくのではないかと考えられます。
kurashiruやcookpadのように新しい打ち手を出していくか、これからが注目です。
▼市場のこれから
動画レシピに関して一歩出遅れて、更にキュレーションメディアの問題もあって会員数を少し減らしたクックパッドは苦戦を強いられています。
11月の決算発表でも前年同期比で純利益が35%減となっており、結婚関連事業の売却も原因として大きいが、広告収入が減っている点が気になります。
今回の新事業で収益を建てられるかが再建に向けて大きな鍵となってくるでしょう。
動画レシピプラットフォームとして競争しながらユーザー数を増やし続けているkurashiruとDELISH KITCHENですが、kurashiruが一歩リードしている印象です。
ただこの記事にもあるようにDELISH KITCHENの特徴はブランドリフト調査を実施したりと、クライアントファーストで事業を進めている印象を受けます。
ユーザーのkurashriru、クライアントのDELISH KITCHENという構図はおもしろいですね。
大きな岐路を迎えたこの市場の動向はこれからも大きな動きがありそうなので要チェックですね。
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