野村不動産が業界で初めてマンション丸ごとリノベーションする事業に増築を組み合わせる手法を展開します。
そこで本日はマンションリノベーションのマーケットについて考えてみます。
施工業者との連携
野村不動産は竹中工務店と連携して事業を進めています。
具体的には竹中工務店が施工元の築30年超の物件を買い取ります。
これを竹中が分析調査して改修後の耐用年数を確保します。
こうしてマンションをリノベーションすることでコスト削減を成功させています。
丸ごとリノベーションのメリット
①低コスト
新築マンションは、既存物件の解体、建物の建設などコストがかかります。
それに比べて丸ごとリノベーションすると、解体費もかからず低コストが実現します。
②回転率の速さ
解体・建設にかかる時間を抑えられるため、これまでの建て替えに比べて圧倒的な回転率を誇ります。
③土地の確保
現在、東京都心では新築マンションの価格が高騰しています。
その理由として用地獲得がなかなか難しく、業界内での競争が激しくなっていることがあげられます。
これによってマンションの成約率が低下しており、不動産業界としても悩ましい状況となっています。
そんな中で、マンションの販売価格を抑えられるリノベーションに注目が集まっています。
広がる建物のリノベーション
以前からビルやマンションを対象とした、物件を買い取ってリノベーションする「Reビル事業」は広がりを見せていました。
三菱地所はReビル事業に特化した提案営業をする組織を新設しています
また、マンション丸ごとのリノベーションを専門にした企業も登場しています。
不動産業界の将来
近い将来、本格的な人口減少、少子高齢化社会に突入する日本において、不動産需要は下がっていくでしょう。
インバウンド需要も見逃せませんが、ここに頼りすぎると価格も安定しません。
不動産業界はシェアリングエコノミーなどの新たな概念の登場が求められているのかもしれませんね。
0コメント