本日は最近何かと話題に欠かないクラウドファンディングについてです。
歴史から近頃の市場の動向について見ていこうと思います。
▼クラウドファンディングの歴史
クラウドファンディングの原型となるものの歴史は古く17世紀初頭には存在していたと言われています。
これは書籍の印刷代を寄付で集め、その見返りとして寄付者の名前を書籍に掲載する権利を提供したことが始まりと言われています。
また有名な事例としては「自由の女神像」があります。
女神像自体はフランスからの寄贈ですが、それを乗せる台座建設の資金を途中で切らしてしまいました。
その際に、新聞で大衆に寄付を呼びかけたところ、10万ドルの調達に成功して無事に建設されたそうです。
最初のインターネットクラウドファンディングサービスは2003年にリリースされたアメリカのArtistShareと言われています。
こちらクリエイターの創作活動の資金援助ができるサービスです。
日本国内では2011年に始まったREADYFORが始まりとされています。
▼クラウドファンディングの種類
①購入型
プロジェクト支援によってリターンとして商品やサービスを受け取ることができるものを指します。
支援者のメリットとしては、特別なサービスが受けられる点が挙げられます。
日本ではクラウドファンディングというとこのタイプを想像する方も多いかと思います。
②寄付型
プロジェクトに対して寄付をする形でリターンはありません。
こちらは東日本大震災をきっかけに大きく発展したものとなります。
③投資型
株式を分配する代わりに投資家から出資を募る仕組みになっています。
メリットとしては、実行者にとってはより多くの資金調達が可能となり、出資者にとっては資産運用として利用することが可能です。
デメリットとしては株主が多くなる点が挙げられます。
④ファンド型
投資型のデメリットを解消するための仕組みとなっています。
出資者がファンドを組むことで、株主が1つになるという仕組みです。
⑤融資型
文字通りお金を貸し付ける仕組みです。
世界ではクラウドファンディング市場で最もシェアが大きいタイプとなっております。
クラウドバンクなどが有名かと思います。
▼クラウドファンディングトピックス
①Kickstarter日本上陸
世界で最も影響力のあるクラウドファンディングサイトKickstarterが2017年内に日本に上陸します。
こちら世界中からの資金調達が可能になると期待されています。
②友人からの少額クラウドファンディング
8月10日にCAMPFIREが先日フレンドファンディングアプリpolcaを公開しました。
プロジェクト開始手続きが簡単で、300円から10万円まで集金が可能となっています。
このように事業ではなく個人主催のイベントなどでも簡単に資金調達が可能になっています。
シェアの時代の最先端のように感じます。
③ソニーによるクラウドファンディング
8月8日にソニーがSony Bank GATEという投資型クラウドファンディングサービスを開始しました。
既にスマートホームIoTデバイスがプロジェクト実行され、早くも目標金額達成しています。
あの大企業ソニーまで参入するほど熱い市場となっているようです。
④CAMPFIREレンディング
7月27日CAMPFIREがプロジェクト実行者を対象に、調達金額と同額、もしくは100万円を上限にプロジェクト実行に必要な金額を貸し出すサービスを開始しました。
このようなクラウドファンディングサービスを充実させる機能追加もされています。
⑤本田圭佑の出資
Makuakeに本田圭佑が出資するというニュースも記憶に新しいかと思います。
これによってよりクラウドファンディングが注目を集めることになったでしょう。
⑥DANベンチャーキャピタル参入
このようにクラウドファンディング市場は直近1ヶ月だけでもニュースが鳴り止みません。
この市場の可能性はまだまだ広がっているようでワクワクしますね。
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