中国の世界的IT企業であるアリババ集団が日本でスマホ電子決済のQRコードサービスを開始することがわかりました。
そこで本日は世界の電子決済市場と日本の電子決済市場について見ていきたいと思います。
<世界の電子決算市場>
以下各国の2016年の電子決済市場の規模です。
・アメリカ:13兆円
・中国:630兆円
・日本:5兆円
・インド:15兆円
ご覧の通り、中国での普及が驚異的にに進んでいます。
更に開発国のインドやブラジルでも普及が進んでいます。
<中国や諸開発国で普及が進む理由>
上記のようにIT大国アメリカでも歯が立たない中国の電子決済市場、どうしてここまで成長しているのでしょうか?
いくつか理由に迫ってみたいと思います。
①金融機関の普及率
中国やインドでは、銀行がそれほど普及していないため偽札の流通、セキュリティなどの観点から現金取引にデメリットが存在します。
そのため電子決済の方が信用性が高くなり、普及も進んでいると考えられます。
②ECの普及
アリババのEC利用者は年間5億人ほどいます。
モバイルショッピングの発展に伴い、第三者決済技術が登場しました。
第三者決済とは、信用保障を持っている第三者決済機関が大手銀行と契約することで、銀行の支払い決済システムと接続した決済プラットフォームを提供するモデルです。
流れは、購入→第三者決済機関に振り込む→販売者に通知→商品発送、というものです。
これによって電子決済が普及が始まったと考えられます。
③QRコード決済
電子決済の普及を更に後押ししたのは、QRコードを使うなどのモバイル決済でしょう。
QRコード決済は操作が簡単で低コストなので、小規模店舗が多い中国において一気に広まりました。
このQRコード決済という技術は、①にあるように現金よりも信用性が高いためそれも拡大の後押ししたと考えられます。
<日本の電子決済市場>
日本の電子決済市場も確実に成長しています。
これを牽引しているのが交通系の電子マネーです。
スマホにsuicaが入っている人も多いかと思います。
また昨年10月から始まったアップルペイの参入も成長の後押しの要因でしょう。
POSシステムの普及も電子決済市場を後押ししているでしょう。
また日本ではFeliCaが普及していますが、QRコード決済も普及が始まっています。
楽天ペイ、LINEペイ、Origami PayなどのサービスがQRコード決済可能です。
<日本の電子市場の今後>
アリペイの日本市場参入により益々競争が激化していくでしょう。
また日本社会もキャッシュレスが進み、金融機関の在り方、セキュリティ対策などあらゆる変化が巻き起こるでしょう。
このスピードのある変化に対応するために、テクノロジーをビジネスに活かすこと、ビジネスにイノベーションを起こしていくことが必要になってくるでしょう。
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