楽天のフリーテル買収による格安スマホ市場再編

26日、楽天がフリーテルの買収を発表しました。


「フリーテル」ブランドはMVNO事業とSIMロックフリー端末の製造・販売を手がけるプラスワン・マーケティングが運営するものです。

そこで今回は初の業界再編が進む格安スマホ市場について見ていきたいと思います。




MVNOについて

他の会社から携帯電話回線などの無線通信インフラを借り受け、独自のサービスを加えてリーズナブルな料金で提供する事業者のことを指します。

ちなみにMobile Virtual Network Operatorの略となります。


日本ではNTTドコモやKDDIの携帯電話網などを利用した事業者があります。

MVNO事業者は卸電気通信役務契約を締結することで大手キャリアの通信サービスを利用することができます。



大手キャリアとMVNOの差

こちら大手キャリアとMVNOを比較したわかりやすい表になります。


MVNO基本的に料金が安い点が大きなメリットになります。


一方で大手キャリアは安定して高速な通信が可能であったり、サポート体制が充実している点がメリットになります。

キャリアのメールの利用頻度が激減した今、MVNOへ移行する人が増えているのが現状です。


こちら1年前以上のデータになりますが、MVNOの伸びが大手キャリア(MNO)を越えています。



MVNOの市場規模と競争

MVNO事業の市場規模は年々増加しています。


楽天がフリーテルを買収する前の市場のシェアは以下の通りでした。


ちなみにフリーテルはプラスワン・マーケティングの事業なので、5位の市場規模でした。

今回の買収で2位の市場規模となります。



債務超過寸前のフリーテルを買収する理由

最も大きな理由は顧客基盤の獲得でしょう。

しかし、ワイモバイルやUQモバイルなど大手キャリアによる格安スマホ事業が契約件数を伸ばしており、国内格安スマホ市場は競争が激化しています。

資金力でマサル大手キャリアによって、広告宣伝による知名度の向上などが行く手を阻んでおり、格安スマホ事業者が契約件数を伸び悩ませております。


格安スマホ事業者は大手キャリアに対抗するために泥仕合いをしている場合ではありません。

楽天のフリーテル買収はそこから一歩抜け出して大手キャリアへ一石を投じられるかが鍵を握っているでしょう。



MVNO事業のこれから

楽天によるフリーテル買収初の業界再編となりました。

大手キャリアを脅かすには以下の2つの手段が考えられます。


①業界再編

②LINEモバイルなどプラットフォーマーの参入


①について、束になってかかっていかなければ大手キャリアの牙城は崩せないでしょう。

②について、既に多くのユーザーを囲っているプラットフォーマーによる業界参入には再編の可能性を感じます。


ユーザーである我々は正しい情報を手に入れて、コストと利便性をかみした上で賢くどの事業者を利用する考える必要があるでしょう。

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