「ランキングと口コミで探せるグルメサイト」というコンセプトのもと生まれた食べログ、みなさん一度は使ったことあるかと思います。
年間40億円以上の売上を誇る事業となっている食べログ、その変遷について見ていきたいと思います。
▼マネタイズモデル
①飲食店向けサービス
サイト内での露出を増やしたり、サービス内で予約が可能になるサービスを提供することで収益を上げるモデル。
②個人向けの有料サービス
個人が月額課金をすると限定クーポンやオリジナルのランキングなどが閲覧できる差サービスを提供することで収益を上げるモデル。
③広告掲載
企業の広告をサービス内で掲載することで収益を上げるモデル。
▼売上比率
全体売上の7割を占めるのが①の飲食店向けサービスです。
この売上を牽引するのがユーザー数です。
MAUは一億人を突破、この一年でオンライン予約人数は115万人か271万人へ激増しています。
GoogleのSEO対策により多くのキュレーションメディアが苦戦している中、さすがの強さを見せる食べログ、その歴史について調査してみます。
▼食べログの歴史
口コミサイトとして食べログができた2005年当初、強豪であるaskUが40万件、東京グルメ10万件もの口コミを獲得しており太刀打ちできない状態でした。
しかし、そこで食べログは両社の弱点を見出します。
それはシステム側の弱さによる集中する時間帯の重さとサイトの味気なさでした。(写真がなかった)
まずはこの2点を意識したUI設計にします。
また戦略としてブロガーを囲い込むことをしました。
当時ブログがはやり始めた時代でサイト内にブログパーツの仕様を作ったり、トラックバックによって簡単に投稿できるようにしました。
この戦略が大当たり、先行のサービスからどんどんユーザーが流れ、レビューもどんどん溜まっていきました。
またユーザー獲得の上でSEOには大きく力を入れたそうです。
変遷期を迎えているSEO、Googleの作ったルールにいかに早く乗っかるかも今後のメディア事業における大きな成功要因の1つかもしれません。
またフェイズによって見るKPIも移り変わっていったようです。
はじめはやはりコンテンツの充実にフォーカスし、レビュー数や写真数、レビュアー数を設定していたが、サービスが大きくなってくるとUUやPVが大きな指標となってきたようです。
このように数字を追うこと、更にその基準をサービスのフェイズによって変えていくことは重要です。
▼まとめ
このように1つのサービスの歴史をサラッと見てみるだけで、学ぶこともたくさんあります。
事業を見る上で、現状のみならず初期戦略にも目を向けることも多くの学びを得るためには必要ですね。
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