生鮮宅配サービスの激戦

本日28日からセブン&アイ・ホールディングスとアスクルが生鮮宅配サービス「IYフレッシュ」を東京一部地域で開始します。

東京都文京区と新宿区でスタートして、18年度には東京23区全域、20年秋めどに首都圏に拡大する見込みです。
17年4月からアマゾンフレッシュもサービスを開始していて、競争が激化しています。



▼IYフレッシュの特徴

IYフレッシュはアスクルの通販網を活用して、イトーヨーカ堂の宅配拠点から生鮮食品を届ける仕組みとなっています。
宅配にかかる時間については、午後11時までに注文した商品が翌日夕方には届くそうです。

出荷拠点はイトーヨーカ堂が手がけるネットスーパーの出荷拠点でもある「ネットスーパー西日暮里店」になります。
IYフレッシュはアスクルの通販サイト「ロハコ」内に出店されるため、消費者はこちらから注文する形となります。
ちなみに配送料は1回あたり350円、ロハコの商品を含む購入金額が4500円以上になると無料になります。


▼アマゾンフレッシュの特徴

アマゾンフレッシュは何と言っても配達の速さが特徴です。
午後8時から深夜0時までの間で2時間ごとにお届け時間が指定でき、最短で当日または翌日に配送します。(なんと最短は4時間だそうです)

配送料は1回500円、6000円以上で無料です。
ちなみにIYフレッシュの参入を前にこちらを4000円以上に引き下げるキャンペーンも始めています。

専門店グルメという有名店舗が良質の食料品を提供している点も特徴として挙げられます。
プライム会員のみがフレッシュ会員になれますが、別途月額500円かかってしまう点は少し心理的なハードルを上げているかもしれません。


▼オイシックスなどの競合も

有機野菜、減農薬野菜を扱っているオイシックスも生鮮食品の宅配事業としては存在感があります。
IYフレッシュを意識してか、キットオイシックスというサービスも始めています。
こちらは20分で主菜と副菜が作れるというもので、メニュー単位で注文して必要な分だけ適量が配達されます。



▼展望

IYフレッシュの強みはアスクルの物流網とセブン&アイ・ホールディングスの在庫能力でしょう。
またアスクルのtoB事業に対する企業のファンが多い点も追い風になる可能性があります。
ロハコに足りなかった在庫の充実をセブン&アイ・ホールディングスが補う形となっています。

アマゾンフレッシュの強みはなんといってもそのユーザー数でしょう。
現状アマゾンフレッシュの利用者がどれだけいるかはわかりませんが、物流網と在庫能力を備えることができれば一気にユーザーを獲得していくでしょう。

現在アマゾンの小売業界を脅かしていて、アメリカでも食品スーパーなどの買収を進めて百貨店などが苦境に立たされています。

このような中で日本の小売業界がどう立ち向かっていくのか、セブン&アイ・ホールディングスの動きからは目が離せません。

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